BUSINESS
INTRODUCTION
造船修理業 セントラルクーラーの薬品洗浄

当社では、船舶用プレート式熱交換器「セントラルクーラー」の薬品洗浄を主軸とした修繕事業を展開しています。
長期運航により、熱交換器内部にはスケール(藻類)やカルシウム(貝殻成分など)が蓄積し、冷却性能の低下を招くことがあります。従来の酸洗浄ではこれらの汚れを十分に除去できず、性能が回復しにくいという課題がありました。
当社ではこの課題を解決するため、スケール除去洗浄とカルシウム除去洗浄による二段階無開放洗浄方式を採用しています。プレート式熱交換器を分解せずに専用薬剤を循環させることで、ガスケットへの負担や長期工事のリスクを避けながら効率的な性能回復を実現します。
実際の洗浄処理では、洗浄前と比較して伝熱性能が約41.6%回復した実績もあり、冷却効率の向上に貢献しています。
また、分解作業を伴わないため、コストや工期の削減にもつながります。
確かな技術と豊富な実績に基づいた施工を通じて、船舶の冷却性能維持と安全運航の支援を目指しています。

船舶修繕事業

CLEANING WORKプレート式熱交換器「セントラルクーラー」の薬品洗浄

分解せずに性能を回復
藻と貝に対応する「二段階無開放洗浄」

現在の洗浄方法の課題

現在、多くの造船所や船舶整備現場で行われている薬品洗浄は、酸による洗浄が中心です。
しかし、近年の海水温の上昇により、熱交換器内には藻類(スケール)の発生が急増しています。
酸洗浄では、この藻を除去することができず、結果として性能が十分に回復しない状況が続いています。

分解開放洗浄の問題点

プレート式熱交換器の性能が落ちた際には、分解・開放して洗浄を行うケースが一般的です。
しかし、この方法には大きな課題があります。

・開放作業やガスケット交換に多額の費用がかかる
・長期の工事日程を要する
・ガスケット損傷のリスクを伴う

そのため、コスト・期間・安全性の観点からも、分解開放洗浄は必ずしも最適とは言えません。

当社の提案:2ステップ洗浄方式

当社では、これまでの課題を解決するため、
「藻」と「貝」それぞれに対応した2段階洗浄を行っています。

  1. 1スケール(藻類)除去洗浄
    弱酸性薬品を使用し、藻を効果的に除去
  2. 2カルシウム(貝・スケール)除去洗浄
    酸性薬品を使用し、残留物を完全に除去

この工程により、分解せずとも性能を回復でき、
開放洗浄に比べてコストと工期を大幅に削減します。

無開放洗浄 構成フロー

薬液出口

薬液入口

洗浄工程

STEP1
循環用フランジ取付
STEP2
藻除去用薬品にて循環

スケール除去洗浄

STEP3
中和・水洗い循環
STEP4
カルシウム除去用薬品にて循環

カルシウム除去洗浄

STEP5
一昼夜ドブ漬け
STEP6
後日中和・水洗い循環
STEP7
耐圧テスト0.3MPa 本船確認
STEP8
循環用フランジ取外し
STEP9
水洗い・エアー洗浄本船確認

Before

After

洗浄効果

海水を冷却水として使われている船舶用プレート式熱交換器のセントラルクーラーを、洗浄した一例のデータです。
洗浄前は器内で成長したスケールによりプレート流路が狭まり、冷却効果が低下していました。
洗浄後は、スケールの洗浄・溶解除去効果により海水側の圧力損失も下がり流路と流量が確保され、冷却効果が41.6パーセント回復した実例もあります。

主な修繕実績

準備中

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